日常生活から学べる英語表現

 

■「in the train」VS「on the train」

 

「彼女は電車の中にいる」と英語で言いたい場合にどのように表現しますか?「She is in the train.」という人もいれば「She is on the train.」と答える人もいると思います。これはどちらも訳としては正解です。しかしどういう状況かによって、どちらの方が適切な表現かが異なってきます。たとえば話者がホームにいる状態で彼女がどこにいるかを伝えた場合「She is in the train.」を使います。そして話者が目的地で彼女を待っている状態で彼女の場所を指す場合は「She is on the train.」という表現になります。

 

■感覚の違いから表現に差が出る

 

どうしてこういった違いが出てくるのかというと「電車」をどうとらえているか、という問題なのだそう。「in the train」の場合は「in the house」などと同様に「電車=容器」としてとらえており、「on the train」の場合は「電車=移動する機関」としてとらえているのだそう。ものごとをどうとらえているか、日常生活における感覚から英語表現の微妙なニュアンスの違いは生まれてくるようです。これは「認知言語学」という言語学の一種の考えのようなのですが、単語の意味を覚えるのなんかにも活用できたりしてなかなか面白いので紹介させてもらいました。

 

■イメージから派生する単語の意味

 

「yellow」という単語には「黄色い」という意味以外にも「臆病な」という意味があるのは有名だと思います。これは「黄色」に対するイメージから派生したものです。日本でも「黄色い声」といいますよね。それは「黄色」という色のもつイメージからきた表現だそうです。「yellow」どうやら英語圏では「黄色」に対してネガティブなイメージがあるようです。同じように、本来なら物理的な冷たさを表現する「cool」という単語も、人の「冷静さ」や「冷淡さ」を表すのに使ったりします。このようにものごとのイメージから派生した、日本でいうところの比喩表現のようなものは英語にも存在します。

 

■日常生活で感覚を研ぎ澄ませて……

 

複数の意味がある英単語をすべて覚えるのは大変ですよね。ですがすべて覚えなくても、主要となる数個の意味を覚えていたら、その言葉の持つイメージなどからそこから派生する意味を想像することは可能なのです。あくまで言語学の考え方の一種なのでそれぞれに意見もあるとは思いますが、私はこの捉え方を知ってから、複数意味がある英単語や英語表現にも接しやすくなりました。いかにネイティブと同じようなニュアンスで英会話ができるようになるかには、日常生活でどのようにものごとをとらえているか、という感覚を研ぎ澄まさせることが大切ということです。普段生活しているときに、こういう状況を英語で表現したら……と考えてトレーニングするのもいいかもしれません。

 

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